6年準備したのに…韓国開催「世界スカウトジャンボリー」 シャワーは不衛生、トイレは不足、コンビニはぼったくり

開幕3日目で患者は1000人以上に

 大会初日にはビーガン食材が準備されず混乱が起こったという。チリからの参加者を引率したカタリナ・ゴンザレスさん(23)は「私たちのチームにはビーガン食しか食べない子供たちも何人かいるが、牛肉中心の食材しか提供されず食事ができなかった子もいる」と述べた。さまざまな食習慣を持つ世界中の人々が参加するイベントで、基本的なことさえ考慮できなかったとの批判が相次いでいる。

 野営場のコンビニではぼったくりが問題になっている。ある参加者によると、コーラは街中で2300ウォン(約250円)だが、現地のコンビニでは2500ウォン(約270円)だったという。別の参加者によると、食材だけでなく日用品のティッシュは二つが4000ウォン(約440円)で、ソウルに比べて何倍も高かったようだ。コンビニ店主は「配送の関係で一部商品は確かに15-20%ほど高く販売した」「通常の価格に合わせるようにした」と説明した。熱中症患者の治療に必要な薬品も一部がなくなり、組織委員会は周辺の大学病院に緊急に協力を要請した。一部ではトイレやシャワー施設の衛生状態も問題になり「シャワールームでは排水がされず、隊員たちは長靴をはいてシャワーしている」「蚊がとてもたくさんいる」など不満の声が相次いだ。

 1991年の江原道高城大会から韓国で4回以上ジャンボリー大会に参加したボランティアのソン・ジェムさん(48)は「ジャンボリーには15歳の時から参加しているが、今回は最悪だ」「セマングムで全世界の子供たちが犠牲になっている」と指摘した。ソンさんによると、同じく干拓地で行われた日本でも確かに暑かったが、排水は問題にならなかったという。またセマングムでは豪雨の後に酷暑となったため高温多湿が続き、しかも地面は平原のため長靴を履いても歩くのがつらいと伝えた。

 組織委員会は「暑さを考慮して営内での活動を減らし、営外での活動を増やすなどプログラムの進行は柔軟に行う方針」「日除け幕を設置するなど暑さ対策に必要な施設を増やし、医療関係者も増員したい」とコメントした。

パク・ヘヨン記者、ヤン・スンス記者

【写真】参加者に提供したゆで卵にカビ?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 6年準備したのに…韓国開催「世界スカウトジャンボリー」 シャワーは不衛生、トイレは不足、コンビニはぼったくり
  • 6年準備したのに…韓国開催「世界スカウトジャンボリー」 シャワーは不衛生、トイレは不足、コンビニはぼったくり

right

あわせて読みたい