元京畿道公務員「李在明知事、妻の公務用カード流用を黙認」…国民権益委に告発【独自】

 韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表の妻キム・ヘギョン氏による公務用クレジットカード私的流用疑惑を告発した元京畿道公務員が国民権益委員会に対し、李代表の不正に関する告発も行ったことが21日までに分かった。

【表】京畿道公務用カード不正流用疑惑の経緯

 本紙の取材を総合すると、京畿道庁秘書室に勤務していた元公務員A氏は20日、国民権益委に李代表の不正に関する告発を行った。A氏は「李代表は自分の朝食などが京畿道庁の公務用カードで提供されているという事実を明確に知っていたもかかわらず、京畿道知事の地位を利用し、それをひそかに行わせた。明らかな汚職行為だ」という趣旨の申告書を提出したという。公金横領および公金横領教唆の疑いがあるとの指摘だ。

 A氏は李代表が京畿道知事だった当時、非公式にキム氏の儀典を担当していた人物だ。A氏は昨年2月、キム氏の公務用カード流用疑惑をメディアにリークした。その結果、キム氏の側近である京畿道元公務員B氏が最近、公職選挙法違反の罪で一審で執行猶予付き有罪判決を受けた。

 B氏は京畿道の公務用カードを使い、飲食費など2000万ウォン(約218万円)相当を流用した疑いで検察の捜査も受けている。京畿南部警察庁は昨年8月、B氏を業務上背任の疑いで送検した。キム氏もB氏による公務用カード流用を知りながら容認していたとして同時に送検された。

 一方、警察は李代表に対しては嫌疑なしとして、捜査を終結した。当時警察は「李代表と公務用カードの私的流用の間に関連性が見つからなかった」と指摘した。

 しかし、A氏は最近、李代表が京畿道知事時代に生活費の相当額を業務推進費と公務用カードで支出していたとし、「公務用カード流用の主犯はキム氏ではなく李代表だ」と主張した。A氏は「勤務期間中にほぼ毎日午前、李代表が食べていた朝食のサンドイッチとサラダ、カップ入り果物などを京畿道庁官舎や李代表の自宅に届けたが、費用は京畿道庁総務課儀典チームが公務用カードで決済した」と述べた。また、「キム氏が食べる果物を随時購入し、京畿道庁の官舎に準備しておくと、キム氏が周期的に官舎を訪問し、城南市の自宅に持ち帰るのをA氏が直接確認し、果物もサンドイッチと同じ方式で決済した」と主張した。他にも李代表の服のクリーニング費など生活費支出にも京畿道庁の公務用カードが使われたと証言している。

 A氏は「李代表が京畿道知事の地位と権限を乱用し、公務に使用すべきカードを私的用途で使い、横領を行ったり、横領の事実を知りながら黙認し、自身とキム氏が利益を得た」と申告書に記載したとされる。

 A氏は昨年、公務用カード流用疑惑をメディアにリークした当時も、キム氏に関する告発を行い、当時国民権益委はA氏を「公益申告者」と認定した。

イ・ミンジュン記者

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  • ▲「京畿道庁公務用クレジットカード流用疑惑」を告発したA氏は「李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表が京畿道知事時代の休日の食事費用も全て公務用カードで決済していた」とする追加告発を国民権益委に行った。写真はA氏が「当時李代表に提供された食事の一部」として提出したテレグラムのキャプチャー画面 /告発者提供
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