韓国外交部 金正恩氏の訪ロ可能性に「軍事協力は平和損なう」

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は5日の定例会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が来週にもロシアを訪問し両国の軍事協力を協議する可能性が取り沙汰されていることを巡り、「韓米の関係当局間でも北の動向について緊密に意思疎通している」とし、「国際社会の平和と安定を損なう北との軍事協力はなされてはならない」と述べた。

 任氏は「あらゆる国連加盟国は違法な兵器取引を含め、安全保障理事会の対北制裁決議に違反してはならない」と繰り返し強調した。

 ロシアのショイグ国防相が言及した北とロシアの合同演習が行われる可能性については、「ロシアと北の協力は安保理決議を順守しながら、朝鮮半島の平和と安定に寄与する方向で行われなければならない」と述べた。また「北との兵器取引と関連した協力は安保理決議違反であり、このような合同演習が実施されれば関連する安保理決議違反が発生する可能性も排除できない」と指摘した。

 国際社会は北朝鮮とロシアの首脳会談が開催された場合、ウクライナに侵攻するロシアに対し、北朝鮮が弾薬などの兵器を供給し、ロシアが北朝鮮に核・ミサイルの高度化のための技術を提供するなどの取引が行われる可能性があるとみている。

 米メディアは4日(現地時間)、米政府関係者らの話として、金氏が近くロシアを訪問することを計画していると報じた。ウラジオストクで10~13日に開かれる国際会議「東方経済フォーラム」に合わせて訪ロする可能性があるとの見方も出ている。外交部当局者は「東方経済フォーラムに関する動向は引き続き注視していく」とし、韓国側参加者に関しては、「様々な状況を考慮して検討中」と説明した。

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