米国市場で韓国車シェア10.8%、史上初4位浮上の可能性大

 2023年に米国に輸出された韓国車が8年ぶりに100万台を突破し、過去最多の輸出実績を上げたことが分かった。米国は韓国車の輸出全体に占める割合が60%近い最大の輸出地域だ。

【写真】現代自「コナ」と起亜「EV9」

 韓国自動車モビリティー産業協会が昨年12月31日に発表したところによると、2023年1月から11月までに米国に輸出された韓国車は計117万2612台に達するとのことだ。これは、1986年に小型車「エクセル」が輸出されたことにより韓国の自動車産業が米国に進出して以降で最高の記録だ。米国向け韓国車輸出台数が100万台を上回ったのは2015年(106万6164台)以来8年ぶりとなる。

 米中対立や新型コロナウイルス感染症流行といったサプライチェーン・ショックの影響により、今年まで米国などで自動車供給不足現象が続いていた影響が大きかった。それと同時に、海外で生産していないエコカー、高級車、その他の韓国製スポーツタイプ多目的車(SUV)の人気が高まり、輸出台数が大幅に増えた。電気自動車やハイブリッドなど、エコカーの米国向け輸出台数は約13万4000台で、2022年同期比で約60%増加した。これは全輸出台数の11%に当たる。

 韓国を代表する自動車メーカーの現代自動車・起亜自動車は2023年に米国で151万台を販売し、市場占有率が10.8%となり、史上初の4位浮上が有力となった。2021年に初めてホンダを抜いて5位になって以来、2年ぶりの順位アップだ。現代自動車・起亜自動車の韓国製電気自動車は米国で2023年1-11月に約8万4000台売れ、前年同期比58%増だった。ほとんどが韓国国内で生産されている高級ブランド「ジェネシス」も前年比10.6%増の6万2372台が販売された。

 その他、韓国GMも今年国内生産を開始した「シボレー・トラックス・クロスオーバー」が米国で2023年1-11月に18万5887台輸出される実績を上げた。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

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