マスト委員長はフロリダ州選出でMAGA(米国を再び偉大に)スローガンを強く支持する議員グループの一人だ。外交安全保障政策においても「アメリカ・ファースト」を最優先にすべきと強く訴えている。マスト委員長は「外交官たちは米国のリソースを管理し、他国との関係を管理する責任があるにもかかわらず、『特定の国や地域において米国は何を本当に必要としているか』という質問を投げかけなかった」「われわれは米国の代表として、今後はこの質問を投げかけねばならない。米国から『何が必要か』としか聞かれないような国は、本当のパートナーシップを構築する段階に至っていない」と指摘した。
トランプ大統領は就任後、NATO(北大西洋条約機構)加盟国に防衛費の増額を求め圧力を加えてきたが、これについてマスト委員長は「これまでは米国が全てを負担する構造であり、パートナーシップではなく依存的な関係だった」した上で「トランプ大統領は米国が利用されないよう、米国の支援が当然ではないという形に再設定する努力を続けている」と説明した。
ワシントン=金隠仲(キム・ウンジュン)特派員