「早く来い」「待とう」と言ったから起訴? 特別検察官の「内乱ほう助」韓悳洙控訴状が物議

「早く来い」「待とう」と言ったから起訴? 特別検察官の「内乱ほう助」韓悳洙控訴状が物議

【TV朝鮮】(アンカー)

 特別検察官(特検)が韓悳洙(ハン・ドクス)前首相の控訴状で「内乱ほう助」だとして指摘した当時の行動に対し、疑問の声が上がっています。非常戒厳宣布前の国務会議(閣議)時に宋美玲(ソン・ミリョン)農林畜産食品長官に「早く来い」とせかし、国会が非常戒厳解除を議決した後は閣議招集に煮え切らない姿勢を見せたというのが特検の主張ですが、法曹関係者の間からは「内乱関連容疑を適用するのは正しいか」という反応が出ています。いったいどういう話なのか、イ・グァンヒ記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 特検は拘束令状棄却の2日後に韓悳洙前首相を内乱ほう助などで起訴しました。

 (韓悳洙前首相〈先月27日〉)

 (「拘束令状棄却を予想していましたか?」という質問に)「…」

 特検は控訴状に「昨年12月3日夜、韓悳洙前首相が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の戒厳指示文書を取りまとめ、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全長官と文書を協議した」と記述しました。

 また、「韓悳洙前首相は非常戒厳閣議招集の過程で、宋美玲農林長官に電話し『どのあたりにいらっしゃるのか。早く来てほしい』と、戒厳宣布後に秋慶鎬(チュ・ギョンホ)前国民の力院内代表には電話で『心配するな』と言った」と主張しました。

 さらに、特検は「国会が非常戒厳解除決議案を議決した後も、韓悳洙前首相は『待ってみよう』と言い、非常戒厳解除のための閣議招集建議を約1時間遅延させた」とも言っています。

 これに対して、法曹関係者の間からは「裁判所が拘束令状を棄却し『法的評価に対する争点がある』とした理由が分かる」という声が上がっています。

 検察出身のある弁護士は「国務委員(閣僚)が非常戒厳宣布に賛成するか反対するか分からない状況で、『早く来てほしい』と言ったことをほう助とは見なし難い」と言いました。TV朝鮮、イ・グァンヒがお伝えしました。

(2025年9月1日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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