ホームで空席目立つ観客席、退屈なプレーを続ける韓国代表に背を向けるサッカーファン

 サッカーの男子韓国代表が18日、ガーナを1対0で破り、今年の国際Aマッチを全て終えた。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いる韓国代表は今年、8勝2敗3分けという手堅い成績を残し、来月5日に行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)組み合わせ抽選会で第2ポットを確保するという成果を挙げた。本大会を見据えてテストした3バック戦術もある程度は定着してきたかに見える。しかし、ここ3試合は無失点で3連勝しているにもかかわらず、韓国代表に対するファンの目は相変わらず冷ややかだ。

【写真】空席が目立つ男子サッカー韓国対ガーナ戦の観客席

 ソウルワールドカップ競技場で行われたガーナ戦の観客は収容人数の半分程度の3万3256人で、観客席は空席がかなり目立った。先月行われたパラグアイとの強化試合では観客数が2万2206人にとどまり、2010年以降にソウルワールドカップ競技場で行われた試合の中で最も少なかった。前売り開始と同時にチケットが売り切れていた1年前とは対照的だ。昨年3月のタイ戦(6万4912人)、同6月の中国戦(6万4935人)と比べ、韓国代表の人気が目に見えて低下している。「冷え込みの厳しい晩秋だったためファンが遠のいた」という言い訳も考えられるが、それも苦しい。23年11月のシンガポール戦には6万4381人が集結した。スター選手が全くいない東南アジアの格下チームとの対戦だったが、サッカー韓国代表に対するファンの熱い気持ちがソウルワールドカップ競技場をいっぱいに埋め尽くしたのだ。

■魅力のないサッカー、離れていくファン

 消費者が商品を購入する気になって財布を開くためには、それに見合った価値を感じる必要がある。ガーナ戦の入場料はプレミアムシートが27万-35万ウォン(約2万9000-3万7000円)、1等席が9万-18万ウォン、2等席が5万-7万ウォンとなっていた。しかし今の韓国代表は、「この料金を払ってでも見たい」と思えるような面白さがないと指摘されている。

 韓国代表は今回のボリビア戦とガーナ戦で、あまりにも消極的な戦いに終始し、前半は印象的なシーンが皆無でハイライト映像が作れないほどだった。サッカーファンからすれば、ゴールが入らなかったとしても、ゴールに向かって組織力で攻撃を展開するプロセスに醍醐味を感じるわけだが、今回の韓国代表は後方でボールを回し続けて意味のないロングパスを送り、相手に簡単にボールを奪われるというパターンを繰り返した。チャン・ジヒョン解説委員は「攻撃でいいシーンがほとんど見られなかった。サッカー自体に魅力がない」として「見ていて楽しいサッカーをしてくれるのならファンは自然と見に来るだろうが、ファンの関心とは程遠いサッカーをしている」と話した。ハン・ジュンヒ解説委員は「プレーが良くないから(ファンが)見なくなるのだろう」と辛らつに語った。

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