韓国の海運会社HMM社の貨物船「ナム」の攻撃に使われたのはイラン製の対艦ミサイルだった可能性が高いという。韓国政府が27日に公表した。
韓国外交部(省に相当)の朴潤柱(パク・ユンジュ)第1次官は同日午後のブリーフィングで「技術分析の結果、イランで開発された『ヌール』系列の対艦ミサイルで攻撃を受けた可能性が高いと結論づけた」と明らかにした。
朴潤柱次官は「エンジンはイラン製のターボジェットエンジンと酷似しており、部品にはイラン・メーカーの刻印と推定されるものが確認された」と説明した。
朴潤柱次官はさらに「弾頭についてはほぼ完全な形状を保った不発弾と推定され、イランの対艦ミサイルであるヌールの弾頭とよく似ていた」と語った。
韓国国防部(省に相当)が現場検証に続きエンジン、弾頭、火薬、機体など飛行体の残骸を分析した結果、ナムは正体不明の飛行体により2回攻撃を受け、1回目の弾頭は爆発せず、2回目の弾頭は起爆(爆発)したという。朴潤柱次官が明らかにした。
不発とみられる弾頭と高性能爆薬を分析した結果、イランの対艦ミサイルであるヌール系列の可能性が高いようだ。
「ナム攻撃の背後はイランとみているのか」という記者団からの質問に朴潤柱次官は「現状ではさまざまな証拠からイラン側に向いているとお話しできる」と答えた。韓国政府は近く駐韓イラン大使を呼び、ナムへの攻撃について強く抗議する計画だという。
ただし誰が攻撃したかについては「イラン国内の状況からみて具体的に主体を決めるのは非常に難しい」と一線を引いた。イラン正規軍や革命防衛隊以外にもイランの支援を受けるフーシ派や民兵隊なども考えられるため特定は難しいという。
韓国政府は5月10日に第1回目の調査結果を公表した際「ナムは正体不明の飛行体2機により約1分間隔で船尾に攻撃を受けた」としてこれを「外部からの攻撃」と明言していた。韓国政府は飛行体の残骸を15日に韓国国内に運び込み国防科学研究所(ADD)などで詳しく調べていた。
キム・ドンハ記者