プラトンも呆れる李在明大統領の発言【コラム】

投票を呼び掛けながら「最悪の低俗な連中」
プラトンの言葉を誤って引用、社会の分断を煽る話法はあまりにも感情的
もっと慎重かつ品位を持って語るべきだ

 もう一つの問題は、プラトンの引用が不自然だったという点だ。プラトンが著した『国家』における関連箇所は、プラトンの発言ではない。ソクラテスがグラウコンとの対話の中で述べた言葉だ。ソクラテスはこう語った。「優れた人々が自ら統治しようという心を持たない場合、それに対する最大の罰は自分より劣る者に統治されることである」(『国家』第1巻347c)

 ところが大統領は、「自分より劣る人」を「最悪の低俗」に変えてしまった。英文法で指摘するならば、「比較級」(worse)を「最上級」(the worst)に変えてしまったことになる。表現が過激だからといってメッセージが強力になるわけではない。無理やり「最上級」を使うよりも「真実」だけを語ったほうが、伝達効果は大きい。

 しかも、プラトンは「すべての市民が必ず投票しなければならない」という趣旨でこの対話を伝えたわけではなかった。プラトンは参加型民主主義ではなく、「哲人政治」を主張した。プラトンが伝えたソクラテスの言葉は、「統治する能力のある人々が政治をないがしろにすると、自分より劣る不適格者が権力を握ることになる」という文脈から出たものだ。それにもかかわらず、大統領は投票日当日まで「プラトンの言葉通り、最悪の低俗な者たちに支配されないために投票しましたか?」と言った。どうかほどほどにしてほしい。

 大統領のメッセージにはこんな表現もある。「選出された彼らが(中略)忠実な公僕になるか、(中略)悪質な支配者になるかは、主権者の手に委ねられている」。昔、小学校の先生たちは新学期が始まる3月初めに子供たちにこう言ったものだ。「私がこれから従順な羊になるか、恐ろしい虎になるかは、君たちの手に委ねられている」。大統領が国民を小学生扱いしたわけではないだろうが、思わず笑いを禁じ得なかった。

 言葉が過ぎれば怒りとなって返ってくる。何はともあれ、きょう(6月8日)会見を行う大統領には「私が一番よく知っている」という考えを捨て、一言一句に慎重を期してほしい。知っている部分だけを正直に答えてくれればよい。そして、比喩表現は控えてほしい。

金侊日(キム・グァンイル)記者

※ 本記事はAIで翻訳されています。

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