【寄稿】中国を相手に極めて対照的な韓国と豪州

最近の米中対立案件10件、豪は8件で米国支持、韓国は6件で中国支持
豪州は世論に沿って中国に反対…韓国は世論と大きく異なるのに中国に確実に傾倒

 過去7年間、米中が対立してきた10の争点を分析すると、韓国は6件で中国を支持した。保守政権でもリベラル政権でも同様だ。朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領は15年、米国の反対を押し切り、中国の戦勝記念日の行事に出席した。文在寅(ムン・ジェイン)政権は19年、米国が中国けん制のために「自由で開かれた」インド太平洋戦略を打ち出した際、中国の顔色をうかがい、支持意向を明らかにしなかった。

 勿論韓国がそうだとしても、米国が報復することはない。同盟だといっても、いつも米国を支持するわけではない。意見が異なることはあり得る。しかし、韓国とオーストラリアはあまりに異なる。過去7年間、「二者択一」の瞬間にオーストラリアは米国を8回支持した。オーストラリアは米国のインド太平洋戦略を全面的に支持し、中国の南シナ海の軍事基地化に反対した。オーストラリアは米国よりも先に中国の華為(ファーウェイ)を5Gのネットワーク構築から排除した。韓国がLGユープラスによる華為の技術、部品採用について、民間レベルの問題だして判断を回避したのと好対照だ。

 香港の民主化デモに対しても、オーストラリアは中国を非難し、米国、英国、カナダなどと同様の態度を見せた。しかし、韓国はあまりに言葉をためらい、韓国が民主主義を支持するような発言をしただけで、中国のケイ海明駐韓大使(ケイ=刑のりっとうをおおざとに)が直ちに反応した。オーストラリアや韓国は米国に盲目的に従わなければならないわけではない。オーストラリアは米中が摩擦を起こしている10の争点のうち8件で米国を支持したことについて、オーストラリア人は主権国家として国益を考慮して下した決定だと言う。韓国も同じはずだ。10の争点のうち6件で中国を支持したことも韓国に最善だと計算したからだろう。

■「アジア・パワー指数」2位は中国、韓国7位…オーストラリアは?

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