「同じ病室に入院している患者が自分の足を踏んで謝罪しなかった」という理由で暴力を振るった20代の男に対し、暴行ではなく殺人未遂容疑が適用された。

 

 全羅北道任実郡の任実警察署は、殺人未遂容疑で22歳の男に対する逮捕状を請求したと23日、明らかにした。

 この男は8日午後8時ごろ、同郡内の療養病院で、同じ病室を使っていた患者(52)に激しい暴力を振るった容疑が持たれている。警察は防犯カメラの映像などを分析し、男が暴力を振るう様子を確認した。

 男は当時、患者と口論をして拳で1回殴り、患者が床に倒れると馬乗りになって拳で何度も殴った。男は1分間余りで患者の顔を拳で100回以上殴ったことが確認された。

 男は、患者が意識を失ってからも拳を振るい続けたが、療養保護士が止めに入って暴行をやめた。患者は顔などに重いケガを負ったが、命には別条がないという。

 通報を受けて出動した警察は男をつかまえ、同日、殺人未遂容疑で逮捕状を請求した。警察関係者は「誰かが暴行を止めなければ本当に大変なことになっていた可能性がある。容疑者には被害者を殴って殺害する意図があったと判断した」と語った。

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