裁判
金建希特検、国民の力・権性東議員に懲役4年求刑…旧統一教会から政治資金1億ウォン
【週刊朝鮮】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の配偶者・金建希(キム・ゴンヒ)夫人関連疑惑を捜査した特別検察官(特検)チームが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の資金1億ウォン(約1100万円)を受け取ったとして拘束・起訴された野党・国民の力所属国会議員・権性東(クォン・ソンドン)被告に懲役4年を求刑した。
【写真】権性東議員が自身の逮捕同意案に賛成票を投じる様子
特検は17日、ソウル中央地裁刑事合議第27部(裁判長:禹仁成〈ウ・インソン〉部長判事)の審理で行われた権性東被告の政治資金法違反容疑事件の結審公判で、懲役4年と追徴金1億ウォンを求刑した。
朴相鎮(パク・サンジン)特検補は「被告人はベテラン国会議員として誰よりも憲法の価値を守り、国民の権益保護に努める責務があるのにもかかわらず、特定宗教団体と結託して政治資金1億ウォンを受け取ることで憲法の価値を毀損(きそん)し、国民の信頼を裏切った」と述べた。
そして、「単なる政治資金の授受にとどまらず、宗教団体が政界に影響力を行使できるようルートを提供し、利害関係が国家政策に反映されるようにした。国会議員の地位を私的・宗教的利害関係に従属させた重大な犯罪だ」と強調した。
その上で「捜査過程で証拠隠滅を試み、犯行を否定し、全く反省しない態度を見せており、厳重な処罰は避けられない」と求刑理由を説明した。
権性東被告は第20代大統領選挙前の2022年1月、旧統一世界宣教本部長だった尹鍈鎬(ユン・ヨンホ)被告から尹前大統領の大統領当選後を念頭に置いた請託名目で1億ウォンを受け取ったとして拘束・起訴された。特検はこの請託が「第20代大統領選挙で旧統一教会信者たちの票と組織的支援を提供する代わりに、尹前大統領が当選したら教団の懸案を国家政策として推進してほしい」という趣旨によるものだったとみている。
イ・ファンヒ記者