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 光州市内の私立大学で、教授たちが学生の代わりに試験を受けて摘発され、罰金刑を言い渡されたことが分かった。教授たちは、学生が成績悪化のせいで除籍処分となって学科が廃止されるのを防ぐために、代理で試験を受けていたという。犯行に及んだ一部の教授が学生から脅迫を受けていたことも分かった。

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 光州地裁は22日、業務妨害などの罪で起訴された同大学教授のA被告ら4人に対し、罰金150万-600万ウォン(約16万-63万7000円)を言い渡したと明らかにした。教授らは光州市内の私立大学に所属しており、A被告ら3人は教授、1人は助教だという。

 A被告は2022年1学期から23年2学期まで計29回にわたり、中間試験などで学生の代わりに答案を書き、担当教授に提出したとして起訴された。他の教授も同じ方法で学生たちの成績を捏造したり、これを幇助(ほうじょ)したりした罪で起訴されていた。

 A被告らは、学齢人口の減少などによって学生数が減ったため、自分たちで入学生を募集した。その後、この学生たちが試験で良い成績が取れずに除籍になることを防ぐため、成績を捏造(ねつぞう)していたことが分かった。

 犯行に加担した助教のB被告は、自分の弟の答案も代理で作成して提出していたという。

 裁判は「教務部署のトップが処罰を望んでおらず、被告たちが金銭的な利益を得たわけでもない」と罰金刑の理由を説明した。さらに「大学側から、学生を入学させることや学生数の維持を要求され続け、学科の存立というプレッシャーを受けてきた。また、自分たちが募集した学生たちが除籍にならないよう犯行に及んだとみられ、情状酌量の余地がある」と説明した。

 この日の裁判では、成績の捏造に加担した教授を脅迫した罪(恐喝未遂)で共に起訴された学生C被告に罰金150万ウォンが言い渡された。C被告は「教育部(省に相当)に不正を暴露してやる」と言って「授業料360万ウォンを返せ」と要求していたことが分かった。

光州市=チン・チャンイル記者

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