韓国軍
戒厳令に加担した韓国軍幹部らが相次いで罷免…キム・ヒョンテ元大佐「軍人自ら判断しろと?」
【週間朝鮮】2024年12月3日の非常戒厳令当時、国会議事堂の封鎖と国会議員逮捕の命令を受けこれを実行に移そうとしたイ・サンヒョン元第1空輸特殊戦旅団長(准将)とキム・デウ元防諜(ぼうちょう)司令部捜査団長(准将)が罷免された。国会突入に関与したキム・ヒョンテ元第707特殊任務団長(大領=大佐)ら大佐クラスの指揮官らが前日罷免されたが、今回それに続き将校クラスまで厳しい懲戒処分を受けたことで、韓国軍の指揮系統全体に波紋が広がっている。
【写真】涙を見せるイ・サンヒョン元第1空輸特殊戦旅団長
韓国国防部(省に相当)は30日、法令順守義務違反、誠実義務違反などを適用し今回の懲戒処分を決めたと発表した。国防部は29日にはキム・ヒョンテ元第707特殊任務団長(大領=大佐)、コ・ドンヒ元情報司令部計画処長(大佐)、金奉奎(キム・ボンギュ)元中央尋問団長(大佐)、チョン・ソンウク元第100旅団第2事業団長(大佐)を罷免していた。
イ・サンヒョン准将は戒厳令当日、兵士らを国会に突入させ国会議事堂内に入ろうとした疑いがある。キム・デウ准将は韓国軍防諜司令部の兵士らを中心に逮捕担当の兵士らを率い、李在明(イ・ジェミョン)大統領(当時は共に民主党代表)ら14人を逮捕しようとしたという。
イ・サンヒョン准将が戒厳令当日、部下らに「(議員らは)国会議事堂本館のドアに鍵をかけ議決しようとしているようだ。扉を破壊してでも全員を引きずり出せ」と発言した録音記録がすでに公開されている。
29日に罷免されたキム・ヒョンテ元大佐はフェイスブックを通じて国防部の決定を強く批判し「真実から顔を背け、結果を決めつけた恥ずべき懲戒手続きだった」「裁判の判決が出る前から懲戒を下すのは理屈に合わない」などと主張した。さらに軍首脳部らに対しては「自分達の保身しか考えない堕落した政治軍人に過ぎない」と批判した。
キム・ヒョンテ元大佐は今回の罷免手続きについて「韓国軍指揮系統の根幹を揺るがしかねない」として「今や軍人の誰もが検事となり、判事になるしかない。不法かどうか自分で判断しなければ犯罪者になるだろう」「上官と部下の信頼が崩壊した軍は最終的に階級によって動く暴力的な集団に転落する」と警告した。
戒厳令当日に命令を下した呂寅兄(ヨ・インヒョン)元防諜司令官とムン・サンホ元情報司令官はすでに罷免され、郭種根(クァク・ジョングン)元特殊戦司令官は解任(編注:軍人年金全額支給)された。
イ・ファンヒ記者