李在明政権
「ヘイトを断罪」「独裁の始まり」 ネット右翼掲示板の閉鎖訴える李在明大統領の投稿にコメント殺到
李在明(イ・ジェミョン)大統領が24日に交流サイト(SNS)「X(旧ツイッター)」に掲載した「日刊ベスト貯蔵所(通称:イルベ)閉鎖検討」という投稿文には、一日で2200件以上も賛否双方の立場からのコメントが寄せられた。これは、この1カ月間ほどに李在明大統領が投稿した約80件の投稿の中で最も多いコメント件数だ。日刊ベスト貯蔵所とは極右系だとされる韓国のインターネット掲示板だ。
李在明大統領はこの投稿文で、「イルベのように嘲弄(ちょうろう)・ヘイトスピーチ(嫌悪を放置・助長するサイトの閉鎖、懲罰的賠償・課徴金など必要な措置を許容することについて、公論化と実際の検討が必要だと見られる」「国務会議(閣議)にも指示する」と述べた。 そして、その根拠として、「イルベ・ユーザーとみられる者たちが23日に盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の追悼式が行われた慶尚南道・烽下村で、同・元大統領を侮辱する行為をした」という報道を挙げた。
この投稿に寄せられたコメントの反応は真っ二つに分かれている。イルベ閉鎖に賛成する人々は「ヘイトと嘲弄は表現の自由ではない」「この機会に死者に対する侮辱や名誉毀損(きそん)行為を断罪し、根絶しなければならない」としている。イルベによる光州民主化運動(1980年の光州事件)や貨客船セウォル号沈没事故などに対する侮辱が「放置できないところまで来ている」という指摘と共に、「イルベのような極右的で不道徳なサイトを長期間放置してきたため、1年半前にこの地(韓国)で再び違法な非常戒厳や内乱(尹錫悦〈ユン・ソンニョル〉前大統領による非常戒厳宣布)が起きたのだ」という声もあった。
そうした一方で、「イルベ閉鎖は表現の自由という基本的人権の侵害につながらざるを得ない」という反対意見も少なくなかった。あるネットユーザーは「表現の自由は不快で激しい言葉まで保護される時こそ真の価値がある」「どの陣営にも嘲弄とヘイトに同じ基準を適用するなら、真の社会統合が実現するだろう」と述べた。また、「自分の嗜好(しこう)に合えば表現の自由で、合わなければ処罰する、それが独裁の始まりだ」という反応もあった。さらに、「李在明大統領による特定サイトへの批判が国民のヘイト感情をあおり、分裂を呼びかけているのも同然だ」「(国民を)分裂させるな」というコメントもあった。
イルベ閉鎖は2018年に文在寅(ムン・ジェイン)政権下で国民請願が寄せられ、当時の青瓦台(韓国大統領府)が検討したことがある。しかし、実際の閉鎖には至らなかった。違法な情報が70%以上でなければ、主管部処(省庁)の放送メディア通信委員会がサイトを閉鎖したりアクセスを遮断したりできないが、イルベの投稿の70%以上が違法とは見なすことができなかったためだ。
パク・サンギ記者