2017年の大統領選挙テレビ討論会で、進歩系政党・正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)候補が共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補を強く批判した。「公約全般が後退した」「朴槿恵(パク・クネ)政権の後を追うのか」…。保守系候補に劣らず辛らつだった。正義党のホームページでは大騒ぎになった。「なぜ味方を撃つのか」と離党宣言が相次いだ。しかし、「去る者は追わず」「我々は共に民主党の植民地か」という反..
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2017年の大統領選挙テレビ討論会で、進歩系政党・正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)候補が共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補を強く批判した。「公約全般が後退した」「朴槿恵(パク・クネ)政権の後を追うのか」…。保守系候補に劣らず辛らつだった。正義党のホームページでは大騒ぎになった。「なぜ味方を撃つのか」と離党宣言が相次いだ。しかし、「去る者は追わず」「我々は共に民主党の植民地か」という反論もかなりあった。正義党は「離党は日常茶飯事」と努めて泰然と振る舞ったが、当惑した様子も見受けられた。文政権における正義党の未来を予見させるような一幕だった。
文政権の序盤、正義党はよくやっていた。就任日に正義党本部を訪れた大統領は「正義党と価値観を共有する」と言った。正義党が反対する高位職はたがわず落馬した。大統領は第1野党の反対は聞き流したが、正義党が反対すれば任命を取りやめた。正義党が国を思うままに動かすと言った。だが、それまでだった。
正義党は巨額の株式投資で騒動を起こした憲法裁判所の裁判官を「デスノート」に載せたが、数日後に取り消した。それに続いてチョ国(チョ・グク)前法務部長官問題が起こった。チョ国前長官の疑惑が徐々に膨らむにつれ、正義党が反対する強度は徐々に弱まっていった。正義党に有利な選挙法が共に民主党の支援下で通過した。チョ国前長官の不義・不公正に若者たちは激怒したが、正義党はそっぽを向いた。離党問題が起こった。「党名から正義を外せ」という批判が相次いだ。総選挙で議席を2桁に乗せられると信じていた正義党は6議席にとどまった。その後、若い党員たちはチョ国問題で謝罪したが、指導部はしなかった。
朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の死後、正義党は再び混乱に陥った。若い女性議員2人が「被害者と連帯する」として朴市長の弔問をしないと宣言すると、「無礼だ」との批判が相次ぎ、離党が続いた。すると、沈相ジョン代表は「傷つけてしまったなら心から謝罪する」と言った。わいせつ行為・セクハラ(性的嫌がらせ)の加害者に対する弔問を拒否したことが間違っていたと謝罪したものだ。では、正義党はセクハラ加害者を擁護する党なのだろうか。当然、「若い議員たちの判断は正しいのに、なぜ謝罪するのか」という批判が殺到した。正義党は「弔問拒否に対する謝罪ではなく、遺族・市民の追悼感情を傷つけたなら謝罪するということだ」と説明した。話にならない行動を取って、言葉がもつれるだけもつれたのだ。
正義党には親北朝鮮系のNL(民族解放)派や左派PD(民衆民主)系が混じっている。NL派は親与党系だ。同じ党員でも男女の考えの違いも大きい。「こうやっても離党、ああやっても離党」という事態の根源だ。正義党は総選挙時に「原則を守ります。あなたを守ります」というスローガンを掲げた。だが、国民が見ている姿はその反対だ。
イ・ドンフン論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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