尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑を捜査してきた閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官(特検)チームによる裁判準備が不足していたため、5日に予定されていた論告求刑公判が延期されるという異例の事態が起きた。裁判長は「こんなことは初めてだ」と特検チームを叱責した。
【写真】初めて裁判に出廷した金建希夫人
ソウル中央地裁は同日、株価操作疑惑が持たれた三扶土建のイ・ギフ..
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尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑を捜査してきた閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官(特検)チームによる裁判準備が不足していたため、5日に予定されていた論告求刑公判が延期されるという異例の事態が起きた。裁判長は「こんなことは初めてだ」と特検チームを叱責した。
【写真】初めて裁判に出廷した金建希夫人
ソウル中央地裁は同日、株価操作疑惑が持たれた三扶土建のイ・ギフン元副会長を逃亡させたとして起訴された被告7人に対する公判を開いた。イ元副会長は昨年7月、裁判所の逮捕状審査直前に逃亡し、55日後に全羅南道木浦市で逮捕された。
同地裁は当日、証拠調べを終えた後に弁論を終了する予定だった。 裁判所が事実関係を確認するために証拠調べを行おうとしたところ、特検チームは「証拠リストを準備できていない」と説明した。これに対し、裁判長は「この事件を全く気に留めていないようだが、どういうことか。いくら急に人事異動があったとしても、こういう部分も(内部で)共有できていないのか」などと叱責した。 特検チームの検事は「申し訳ない」と謝罪した。特検チームでは最近、事件の担当検事が交代したとされる。
被告側弁護士は「きょう被告らは公判が結審すると思って出席した」と不満を示し、裁判長も「このようなケースは初めてだ」と同調した。特検チームの準備不足で同日の公判は13日午後4時に延期された。裁判長は「それでも準備をしてこなければ、(職権で)証拠調べをして終了する」と述べた。
特検関係者は「検察の人事異動後、公訴維持を担当していた検事が変更されたため、引き継ぎがスムーズではなかった。不適切な部分は今後改善していく」と説明した。
閔中基特検チームは捜査段階から別件捜査や強圧捜査などさまざまな論争に巻き込まれた。昨年10月、京畿道楊平郡の開発を巡る便宜供与疑惑で捜査を受けていた楊平郡庁の公務員が特検の強圧捜査を訴え、自ら命を絶った。また、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との政教癒着を巡る捜査では与党関係者の証言を確保しながらも野党側だけを捜査し、偏向捜査論争が起きた。閔中基特別検察官は、過去に高校の同窓生が代表を務める会社の非上場株式を取得し、上場後に取引停止直前に売却して1億円規模の利益を得ていた事実が明らかになり、捜査対象となった。
閔中基特検チームが起訴した事件では次々に公訴棄却や無罪判決が出ている。国土交通部の書記官であるK氏や、旧統一教会の元世界本部長である尹鍈鎬(ユン・ヨンホ)氏、金建希氏の側近であるキム・イェソン氏らには最近の裁判で公訴棄却の判決が出た。裁判所は「特別検察法上の捜査対象に含まれない」とし、特別検察の無理な別件捜査を問題視した。
イ・ミンギョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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