あなたが40年前に捨てた菓子袋、今も韓国の山にとげのように残っている

レンズを通して見た世の中
18年にわたりごみを拾い続ける「環境大統領」

 まだ日が昇る前の5月22日早朝4時、ソウル市江西区の開花山でユ・ヨングンさん(61)がトングと複数のごみ袋を手に山に登り始めた。ごみを見つけるたびに全て拾って袋に入れたため、準備したごみ袋はたちまちいっぱいになった。天気が良くない日も毎日のようにごみ拾いを続けるユさんは、自らが住むソウル市江西区傍花洞周辺で18年にわたり環境浄化活動を続けている。そのため周辺住民はユさんを「環境大統領」と呼んだりする。

 ユさんが山で拾い集めたたばこの吸い殻だけで20袋以上になった。ごみの中には地面に半分ほど埋まった状態で発見された1970年代のラーメンや菓子の袋もあった。これらは数十年過ぎても分解されないのだ。自分が集めたごみを通じて環境保護の大切さを知ってほしいと考えていたユさんは、8年前から開花山でごみの展示を始めた。ユさんは「環境保護は誰でもできる。日常生活でごみを軽々しく捨てず、しっかりと分離して出しさえすれば、それがすなわち環境保護運動になる」と語る。

■ごみで作品を作るクリーン・ハイカーズ

 登山や旅行を楽しむ美大出身のキム・ガンウンさん(31)は3年前から全国の山を歩いてはごみ拾いを続けている。キムさんは自ら拾い集めたごみで「ジャンク・アート」を始めた。ソウル市西大門区の鞍山の頂上でごみ拾い用のトングを持つおばけ、仁王山の頂上で「ごみNO」と書かれたマスクを着用した地球のオブジェなどがキムさんとクリーン・ハイカーズの仲間たちの作った作品だ。登山客たちが片手にごみを持ちながら山を下りてくる様子を見てアイデアが浮かび、仲間と共に始めた「クリーン・ハイキング」にはいつしか全国で100人以上の若者が集まるようになった。キムさんは「『ごみを捨てるな』といった固いスローガンではなく、ごみのオブジェを作れば視線を集めることができると考えた」「私のジャンク・アートを見てごみを拾う文化が広まってくれればと思う」と述べた。

■世界最高の国ランキング7位は米国、韓国は20位、日本は?

チャン・リョンソン記者
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  • ▲ソウル市江西区で18年にわたり毎日ごみ拾いを続けているユ・ヨングンさん(62)。ユさんは同区開花洞の弥陀寺駐車場でこれまで自ら拾い集めたごみを見せてくれた。周辺住民はユさんを「環境大統領」と呼んでいる。5月22日撮影。/チャン・リョンソン記者
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