サムスン電子、社員が役員の前で公然と会社批判…ストライキより怖い内部の組織崩壊

サムスン電子、社員が役員の前で公然と会社批判…ストライキより怖い内部の組織崩壊

 サムスン電子のストライキを阻止するための仲裁努力が続いている中、サムスン電子内部では「組織文化の基盤が揺らいでいる」と危惧(きぐ)する声が上がっている。朝鮮日報が15日に報道した。

【表】崩壊する組織文化…サムスン電子社内のさまざまな懸念

 14日、あるインターネット・コミュニティー・サイトに「サムスン半導体研究職です」というタイトルの投稿が掲載されたという。報道によると、投稿者は「最近の雰囲気を見ると、まるで会社が倒産したかのようだ」とした上で、成果給の確執や労働組合のストライキ宣言により崩壊した社内の雰囲気を事細かく取り上げているという。

 ストライキ期間(5月21日-6月7日)中、部署の全員が有給休暇を申請し、業務上の協力を求めるメールが来ても返信をほとんどせず、管理職も会議の時に「適当にやろう」と言うなど、怠慢な姿勢が見られるという。

 それだけでなく、赤字の非メモリ半導体部門に行かされるのを恐れて、ファウンドリ(半導体受託生産)やシステムLSI(半導体設計)関連研究を避けているとのことだ。

 こうした事態になっている中、「社内の匿名掲示板はストライキに参加するという実名認証ばかりになっている」というのが投稿者の主張だ。

 朝鮮日報がこの投稿の事実関係を多数のサムスン電子社員に取材した結果、「投稿者は分からないが、実際にサムスン電子内部で起こっていることだ」という言葉が返ってきたという。

 ある管理職は「役員や管理職の前で堂々と会社を批判し、実名でストライキ参加の認証をしなければ、業務上の協力をしてくれないケースが実際にある」と語った。

 この管理職は「(韓国のライバル企業)SKハイニックスの求人が出ると、ほとんどの部下が応募する」と社内のムードを語った。

 このような状況は、サムスン電子が現在、SKハイニックスと激しい競争を展開しているHBM(高帯域幅メモリ)だけでなく、次世代半導体開発の競争にも影響を与える可能性があるとの懸念につながっている。

 たとえ政府が緊急調整権を発動してストライキを強制的にやめさせたとしても、現在進みつつある組織文化の崩壊や亀裂が短期間で修復できるのか、という問題だ。

 また、ある社員は「社内メッセンジャーのニックネームをストライキ開始日の『5・21(5月21日)』に変更したり、『ストライキ』に替えたりした人は既に3万人くらいいる」と言った。

 この社員は「ストライキに参加した社員が、参加していない同僚の前で暴言を吐いたり、管理職の前でも会社を公然と批判したりするほどだ」と教えてくれた。

 最も深刻なのは、人材の心理的な会社離れと怠慢だ。

 別の社員は「SKハイニックスの求人が出ると、体感的には部下の90%以上が応募している気がする」「みんな『チャンスがあったら外資系企業に行こう』という話もよくしている」と語った。

 確執の様相も、ストライキ参加・非参加を巡る同僚同士の衝突だけではなく、半導体部門と非半導体部門間の利害関係対立、半導体内部でもメモリと非メモリ(ファウンドリ・システムLSI)間の摩擦、そして競合他社への転職欲求にまで至っており、分裂的な状況だと言われている。

ピョン・ジェヨン記者

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