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 高位公職者犯罪捜査処(公捜処)捜査2部(金秀桓〈キム・スファン〉部長検事)は18日、韓国首都圏の地方裁判所に務める44歳のキム部長判事に対し、収賄容疑で勾留状を請求した。また公捜処は、この部長判事に金品を提供した疑い(贈賄)が持たれている48歳のチョン弁護士についても同じく勾留状を請求した。

 公捜処によると、キム部長判事は高校の同窓生であるチョン弁護士が受任した事件を担当し、軽い刑を言い渡してやる見返りに現金や高級香水など数千万ウォン(現在のレートで1000万ウォン=約106万円)相当の金品を受け取った疑いが持たれている。勾留状には、部長判事が弁護士所有の建物の一部空間を1年間無償で借りて、妻のバイオリンの練習室として使ったことも記されているという。公捜処は、いわゆる「裁判取引」を行ったと疑っている。

 二人は全羅北道の同じ高校の先輩・後輩という関係だ。キム部長判事は2023年、地方のある裁判所に異動した後、同地域で主に活動しているチョン弁護士と親しくなったと伝えられている。その後1-2年の間、キム部長判事はチョン弁護士の受任した事件およそ20件を担当し、一審で実刑や執行猶予などが言い渡されたものを控訴審で軽くしてやったことが判明し、公捜処は、裁判の過程で弁論期日や宣告期日の前後に二人が随時連絡を取った記録を確保した。

 これについてキム部長判事は、チョン弁護士から受け取った金品は親交によって受け取った単なるギフトに過ぎず、見返りとしての性質はなかった、という立場を取っていることが分かった。建物の無償使用について、チョン弁護士側は「賃貸借契約を結んでいたところ契約が破棄され、実際に部長判事の家族が無償で使ったわけではなかった」と釈明した。キム部長判事とチョン弁護士に対する勾留状の実質審査は、今週末か来週初めにソウル中央地裁で開かれる予定だ。

 現職部長判事が職務に関連して金品を受け取った疑いにより勾留状を請求されるのは、2016年に発覚した「鄭芸虎(チョン・ウンホ)ゲート」に関わった金寿天(キム・スチョン)元部長判事(67)以来、およそ10年ぶり。金・元部長判事は、14年から15年にかけて各種の請託を聞き入れる見返りとしてネイチャー・リパブリックの鄭芸虎会長からレンジローバーの自動車などおよそ1億8000万ウォン(約1910万円)相当の金品を受け取った疑い(収賄等)で勾留起訴され、18年5月に懲役5年の刑が確定した。これに先立ち15年には崔珉鎬(チェ・ミンホ)元部長判事(54)が、「明洞の闇金王」と呼ばれた業者からおよそ2億7000万ウォン(約2870万円)を受け取った疑い(あっせん収賄)で勾留起訴され、懲役3年の刑が確定した。

ユ・ヒゴン記者、キム・ナヨン記者

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