▲青瓦台(韓国大統領府)の姜由楨(カン・ユジョン)首席報道官

 ホルムズ海峡付近に停泊中、爆発と火災が発生した韓国の貨物船「HMMナム」の事故原因について、韓国政府とイラン・メディアが相反する主張を展開している。イラン国営テレビは「韓国の貨物船を標的にした」と報じたが、韓国政府は「攻撃かどうかの確認に時間がかかる」との立場だ。原因が単なる事故でなく意図的な攻撃であることが明らかになった場合、青瓦台(韓国大統領府)は対応に苦慮せざるを得なくなりそうだ。

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 青瓦台の姜由楨(カン・ユジョン)首席報道官は7日のブリーフィングで「(HMMナムの)火災原因の特定にはかなりの時間がかかる。そのため具体的な内容はまだ話せない」とした上で「独自の調査で原因を把握した上で、対応策についてお話しできるだろう。軽々しく推定できない事案だ」と述べた。

 イラン国営のプレスTVは6日(現地時間)「海上ルールに違反した韓国の貨物船を標的とした」と報じ「イランが新たに定めた海上ルールに違反した韓国の貨物船を標的としたのは、イランが武力によって自国の主権的権利を行使することを明確にするシグナルだ」と主張した。

 この報道が出る前に青瓦台の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は6日のブリーフィングで「情報を改めて検討したところ、攻撃を受けたのは確実ではなさそうだ」「浸水とか船が傾いたとかはなかった」と説明していた。

 駐韓イラン大使館の説明もイラン・メディアの報道と矛盾している。イラン大使館は6日「ホルムズ海峡で発生した韓国貨物船の爆発と火災について、イランのイスラム共和国軍が関係したとするいかなる主張も断固否定する」と表明していた。

 現在HMMナムの火災と爆発の原因が単なる事故か、あるいはイラン軍の攻撃かは確認できていない。韓国政府はHMMナムの事故原因解明のため調査団を現地に派遣した。

 もしイラン・メディアの「韓国の貨物船を標的に攻撃した」との報道が事実であれば、深刻な外交問題に発展するのは避けられない。また機雷など意図的な攻撃でないとしても、韓国政府がイラン政府に「遺憾表明」などを要求すべき状況になることも考えられる。そうなれば韓国政府は対応策を検討する際に米国の立場も考慮せざるを得なくなる。

 青瓦台のある幹部も「現時点では攻撃されたことを前提に話す必要はないだろう」としながらも「攻撃でなければ非常に単純な火災であり、そうでなければ多くの話が変わってくるはずだ」とコメントした。

イ・スルギ記者

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