囲碁:韓国留学した9歳の天才少女・仲邑菫さんがプロに

囲碁:韓国留学した9歳の天才少女・仲邑菫さんがプロに

 日本の囲碁界が9歳の天才少女のプロデビューに熱狂している。話題の主は2009年3月生まれの仲邑菫(なかむら すみれ)さん=写真=だ。日本棋院は「英才特別採用枠」を設け、菫さんに対して初採用することを決めたと5日、発表した。4月1日の10歳0カ月の時に正式にプロ棋士になる。

 菫さんは仲邑信也九段の一人娘で、叔母もプロ三段だ。菫さんは3歳の時、囲碁講師の母親から初めて囲碁を学び、7歳から2年間、韓国に留学した。世界的に強い棋士に育てるには韓国の教育環境の方が日本より優れているという父・仲邑信也九段の判断によるものだった。

 菫さんは韓国棋院研究生としても活動した。子ども大会に出場して敗色が濃くなると涙ぐむ様子はテレビ放送を通じて韓国の囲碁ファンにも知られるようになった。

 4月に正式にプロ入りすれば、藤沢里菜四段(20)が11歳6カ月の時に作った日本の最年少プロ入り記録を塗り替えることになる。菫さんは「囲碁に勝つとうれしい。将来は(日本の第一人者である)井山先生(井山裕太5冠)のようになりたい」と語った。

 専門家らは菫さんを絶賛している。小林覚九段は「世界を狙える逸材」と、張栩名人は「9歳という年齢でこれだけの力というのは衝撃」とその才能を評価した。韓国で菫さんを指導した韓鐘振(ハン・ジョンジン)九段は「進歩のスピードが現在世界女子最高の崔精(チェ・ジョン)九段よりも速い。このまま行けばトップ圏の男性棋士とも対等に競い合える日が来るだろう」と予想している。

イ・ホンリョル囲碁専門記者
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