米大リーグ、テキサス・レンジャーズの秋信守(チュ・シンス、36)がアジアの選手として初めて大リーグ個人通算200本塁打を達成した。秋信守は5日(韓国時間)のボルチモア・オリオールズ戦で、0-4とリードされた1回裏、相手チーム先発投手ディラン・バンディの2球目、球速147キロメートルのフォーシーム・ファストボールをはじき返してフェンスの向こうに運んだ。飛距離約129.5メートルのソロホームラン(今季第11号)だった。ホーム球場の観客たちは彼を「チュー(CHOO)」を呼んで拍手を送った。
だが、主役の表情はいつも通り淡々としていた。秋信守はホームプレートを踏んだ後、チームメートたちと軽いハグをして記録達成を祝った。地元放送局の中継アナウンサーらは「秋信守の長打力は依然として健在だ。年齢は問題ではないようだ」と驚いた。この日の秋信守は5打数2安打(1本塁打)、1四球、2打点、2得点で試合を終えた。チームは11-12で敗れた。
秋信守は2005年にシアトル・マリナーズに入団して以降、大リーグ15シーズン、通算1523試合目で200本塁打という金字塔を打ち立てた。
大リーグで本格的に活躍し始めたクリーブランド・インディアンスで83本塁打、成功の足場を固めたシンシナティ・レッズで21本塁打を記録し、フリーエージェント(FA)行使によりレンジャーズと7年間1億3000万ドル(約140億円)で契約してからは、96本塁打を出した。
秋信守は既にアジア出身の大リーガー最多本塁打記録保持者となっている。2位はニューヨーク・ヤンキースなどでプレーした後に引退した日本の松井秀喜(175本)、3位はシアトル・マリナーズなどで活躍して引退したイチロー(117本)だ。大リーグ150年間の歴史で200本塁打以上を記録した打者は349人だけだ。
既に30代半ばを超えてはいるが、秋信守のバットは依然として健在だ。5日現在で55試合に出場し、打率3割2厘、11本塁打、28打点と好調さをキープしている。