「すしを食べる囚人番号4421番」が共に民主・李在明代表とそっくり…ネトフリ韓国ドラマが物議

李代表の支持者ら「不買運動をやる」

 2月9日に配信が始まったネットフリックスドラマ『殺人者のパラドックス』の登場人物の一人が、韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表を連想させる、という論争が起きている。李代表の支持層の間では、同ドラマに対する不買運動をやろうという声も広まっている。

【比較写真】ヒョン・ジョングク会長と李在明代表

 『殺人者のパラドックス』は、意図せず人を殺してしまった男と、彼を追う刑事の物語を描いたクライム・サスペンス・ドラマで、2010年7月から11年6月にかけて連載されたウェブ漫画が原作だ。このドラマは旧正月(今年は2月10日)の連休が始まった2月9日に配信が始まったが、その後、オンラインコミュニティーでは「第7話に登場する建設会社代表『ヒョン・ジョングク会長』のキャラクターが李代表を連想させる」という記事が書き込まれ始めた。白髪交じりの髪を後ろに流したヘアスタイルや、眼鏡を掛けた俳優の姿が李代表と似ており、番組におけるヒョン会長の孫娘の名前(ヒョン・ジス)はかつての李代表の「兄嫁暴言問題」を意識したもの、という解釈も出ている。原作では「ヒョン会長の孫娘」としか説明していない。

 番組で、収監されたヒョン会長が接見室で差し入れのすしを食べるシーンも物議を醸した。李代表の妻、金恵景(キム・ヘギョン)氏が関与した「法人カード違法流用疑惑」事件に関連して、金氏がすしを自宅に10人前配達させたという暴露がなされたことがある。ヒョン会長が接見室で物を食べるシーンもまた、原作にはない。

 ヒョン会長の囚人番号は「4421」だが、これは大庄洞開発事業の施工会社が得た収益4421億ウォン(現在のレートで約497億円)と一致する、という指摘もある。これもまた原作には無い部分だ。なお、ヒョン会長は頸(けい)動脈を切られて死亡するが、これは原作と同じ。ドラマは22年9月から23年3月にかけて撮影が行われた。

 これに関してネットフリックス側は「インターネットに出回っている内容は承知している。当該内容は事実無根」とし「作品に登場するヒョン・ジョングク会長の囚人番号に意味はない。特定の人物とは全く関係ない」とコメントした。

 民主党と李代表側は、この件に関して特に見解の表明はしなかったが、李代表の強硬な支持層は「監督の釈明が必要」「ボイコットしよう」と、激高した反応を示している。

キム・ギョンファ記者

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  • ▲ネットフリックスのドラマ『殺人者のパラドックス』で、建設会社代表「ヒョン・ジョングク会長」がすしを食べている場面。/ネットフリックス
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