北の金正男氏を暗殺した女性実行犯「2カ月前から7-8回予行演習した」

北の金正男氏を暗殺した女性実行犯「2カ月前から7-8回予行演習した」

 2017年2月にマレーシアで金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の異母兄・金正男(キム・ジョンナム)氏を殺害したベトナム人女性ドアン・ティ・フオン元受刑者(33)が4日、韓国メディアのインタビューに応じて「韓国のユーチューバーだと自己紹介したミスター・ワイという人物が、『どっきり番組』の撮影だとして数カ月前から予行演習をさせた」とし、「(殺害当日も)『どっきり番組』の撮影だろうと思った」と語った。当時、金正男氏はフオン元受刑者とインドネシア人女性のシティ・アイシャ元被告が顔に塗りつけた猛毒の劇物によって死亡した。この事件は、金正恩国務委員長が潜在的な政敵である異母兄を除去するために工作要員を動員して企画したものだといわれた。

■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、日本は?

 フオンさんは4日、SBSのインタビューで「金正男暗殺の2カ月前から、ミスター・ワイと呼ばれる人物と会い、手にオレンジジュースやベビーオイルのような液体を塗って人の顔を触るというやり方のどっきり撮影を7-8回やった」と語った。北朝鮮の工作員だった「ミスター・ワイ」は、韓国人ユーチューバーだと自己紹介したという。

 フオンさんは「事件当日も、どっきり番組の撮影をするというミスター・ワイの話を聞いてマレーシアのクアラルンプール空港に向かった」とし、「これまでの撮影時のように、ミスター・ワイが手に塗ってくれた液体を、彼が指定した男性の顔に付けた」と語った。その日、ミスター・ワイが指定した男性は金正男氏で、液体は予行演習のときとは違って猛毒の神経作用剤だった。北朝鮮が数カ月前から金正男氏暗殺を緻密に準備していたことを示している。

 フオンさんは金正男氏殺害の容疑で身柄を拘束され、懲役3年4カ月を言い渡されたが、模範囚として減刑を受け、2019年5月に釈放された。

ノ・ソクチョ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 北の金正男氏を暗殺した女性実行犯「2カ月前から7-8回予行演習した」

right

あわせて読みたい