「うますぎて泣ける自動彩色AI…私より色塗りうまい」

ネイバー・ウェブトゥーンの「AIペインター」サービス…目鼻立ちを認識して独自に彩色

「うますぎて泣ける自動彩色AI…私より色塗りうまい」

 線画を描くことさえできれば、もう色は悩まなくてもいい。下絵さえあれば、AI(人工知能)が自動で色を塗ってくれる機能を使って、一般人でも漫画の創作を楽しむことができる。ウェブ漫画を展開するネイバー・ウェブトゥーンが最近公開した「ウェブトゥーンAIペインター」は、彩色を補助してくれるサービス。線だけで描かれたモノクロの絵をサービスサイトにアップした後、色を選んで希望の場所にタッチすれば、AIが髪や肌、服などを自動で認識して色を乗せてくれる。キャンバスに筆で絵の具を塗るように一つ一つ手作業で進めてきたこれまでのコンピューター彩色作業と違って、クリック数回だけで色塗りができ、創作の効率性が高まる。

 「AIが絵の中の顔を認識し、肌、髪、瞳といった部分に応じて全て塗ってくれるから不思議」「AIに泣かされる。私よりうまく塗る」「人類は機械に負けた」。趣味で漫画を描く人々が、自動彩色の結果をオンラインコミュニティーやソーシャルメディア(会員制交流サイト)で公開する遊びが流行するようになった。落書きレベルの絵にも色を塗ることができ、「絵を描くのが簡単で面白くなった」という評が多い。ネイバー・ウェブトゥーンによると、週に8万人がアクセスし、30万枚の作業物を作り出している。

 自動彩色AIサービスには、3年かけて研究した技術が用いられた。AIはディープ・ラーニング(深層学習)技術を通してウェブトゥーン30万枚を学習した。絵の中の人物の顔や体、背景などさまざまな要素の特徴と多様な彩色スタイルを学んだ。おかげで、単色だけでなくグレーの陰影やグラデーション、服の質感といった難しい色の表現も手軽にできる。

 現職のウェブ漫画家らもAI技術を歓迎した。ウェブ漫画『カルブリム』を連載している漫画家コ・イルグォンさんは、AIが彩色した絵を公開して「モノクロで作業しているウェブ漫画をカラーで連載することにも無理がない、と思える」とコメントした。同じく漫画家のチュ・ホミンさんは「AIの方が、むしろ人間よりも自然で上品に色を乗せている面がある」と語った。

 もちろん、下絵は用意しなければならないという点で、AIは創作を助けてくれる補助者の役割にとどまる。ネイバー・ウェブトゥーンのソ・チュンヒョン・ウェブトゥーンAIチーム長は「AIで時間と労力を節約した作家のエネルギーは作品の完成度を高めることに使われるだろう」とし「AI時代においては、高い絵の技術を持った漫画家より、良いストーリーを創作する漫画家の方が優位に立つだろう」と語った。

イ・ギムン記者

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