5年で277隻、日本に流れ着く北朝鮮の「白骨船」

 「転覆した伝馬船の中には7体の遺体が、船の外には投げ出された2体の遺体がありました。いずれも骨が飛び出した状態でした」

 京都府舞鶴市の小橋漁港で最近会った市の関係者は、昨年11月に海岸の岩場で発見された北朝鮮の小型木造船の状況をこのように説明した。この船は全長12メートル、幅3.1メートル。船内や船外のあちこちに、かなり腐敗の進んだ遺体が散らばっていたという。「平壌」と書かれた着衣や北朝鮮の紙幣を見て、北朝鮮の木造船と確認した。この関係者は「日本の西部沿岸には北朝鮮の木造船がひんぱんに漂着するので、一目で北朝鮮の船だと思った。日本では、あそこまで古くて小さい木造船は使わない」と語った。現地の警察による検死解剖の結果、9体の遺体は3カ月前に死亡した男性のものだった。

 このように白骨化するなどした北朝鮮住民を乗せて日本に流れ着く木造船の数は、2013年から今年5月までの間に合計277隻にもなる。日本メディアは海上保安庁の資料などを基に、2013年以降に漂着した北朝鮮の木造船の数を報じている。日本政府の当局者は「遺体で発見された北朝鮮住民の数は、外交問題などを考慮して公開していない」と語った。東海大学の山田吉彦教授は「シベリアから日本に向けて風が吹く冬場に、こうした船が(日本海を漂流して)日本へ流れ着く」と語った。そのまま日本海に沈んだりして統計に反映されない「北朝鮮の白骨船」の数は、ずっと多いと推定されている。生きて日本にたどり着く北朝鮮の漁民はほとんどいない。咸興・元山などから出発した場合、少なくとも2カ月以上、1000キロも海を越えて日本へ流れ着くことになるからだ。現地の漁民は、こうした船を「白骨船」「幽霊船」と呼ぶ。

舞鶴(京都)=イ・ドンフィ特派員
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